皆さん最近涙を流しましたでしょうか?
私はほんの数日前に泣いてしまった。
それも顔中が水で溢れて呼吸が少し苦しくなるくらいだ。
映画「The First Slam Dunk」を見たからだ。
大学を卒業したあたりから映画を見なくなってしまった。
2時間画面の前に座ることが煩わしくなったからだ。
映画以外にも面白いものが沢山ある、
前回映画館を訪れたのは1年前だ。
友達と遊ぶ話になった時に、「そして、バトンは渡された」を見ようと誘われたからだ。
その時も決して主体的に訪れたわけではなかった。
今回見ようと思ったのは「イベント割 ムビチケ作品共通券」があったからだ。
1本1200円で見られる。
偶然目に留まり、たまには普段行わない経験をしようと思い購入した。
安いから2本分購入した。
お得な割引には目がない、貧乏性はなかなか抜けない。
購入時は何の映画を見るか一切考えていなかった。
職場の近くに映画券の対象となるTOHOシネマズがあったから、気になるものを探していた。
その時に興味が出たのが「The First Slam Dunk」だ。
私はマンガを愛読していたわけではない。
マンガ喫茶で5巻ほど読んだことがある程度だ。
先輩方がおすすめしていたので読んでみたが、途中でなんとなくやめてしまった。
ただラジオ「ハライチのターン」で映画の話をしていたので興味が出たのだ。
それほど期待をせず、軽い気持ちで見に行った。
肩の力が抜けている時が何ごともうまくことが運ぶのだろうか。
私は冒頭の10分ですぐに泣いてしまった。
家族が、母が苦しむ姿を見たからだ。
自分の母親を思い起こして涙がこぼれた。
その後は「今の活躍には過去の苦しい経験があったから」という事実を明かされて、気持ちが高ぶる音楽が流れる度に泣いた。
周囲に号泣していることばれたくなくて終盤は苦しかったくらいだ。
映画館を出た後はずっと10-FEETの「第ゼロ感」を聞いていたし、YouTubeでは映画の考察やマンガの解説関連をずっと見ていた。
どっぷりとハマってふと考えた。
ムビチケ作品共通券どうしようかと。
他の映画館の上映ラインナップを見ると、全然興味が出ない。
そこで初めての選択肢が登場した。
映画館で同じものを見るか…。
これまでの私は2回見る事を敬遠していた。
内容を知っているから1回目の期待は超えられないだろうし、感覚的に損をした気分だ。
ただ、他の映画は興味が出ないし、確かに好きな本は2回以上読んだことがある。
迷ったけれど、もう一度「The First Slam Dunk」を見よう。
結果、1回目と同じく大号泣だ。
泣いたタイミングはわからなかったけど。
宮城リョータが山王の相手2人の間を突破したとき、私は「いけー!!!」て音楽に紛れるように声をだしたくらいだ。
周りに人がいないならばもっと叫びたかった。
「The First Slam Dunk」を見て、凄く宮城リョータのファンになった。
心臓バクバクだけど、平気なふりをする
私が一番まねしたいなって思った台詞だ。
私もサッカーの試合前はいつも怖がっていた。
相手に単純に力負けしたり、ミスして失点したり。
ネガティブな想像をよくしては、恐れていた。
でも勝負だから、戦わなければならない。
怖じ気づいている場合じゃない。
心臓のバクバクを言い訳にしてる場合じゃない。
私が試合の度にいつも頼りにしていた、かっこいい先輩やチームのキャプテン・エース達もそんな風に振る舞って戦っていたのかなと思い返した。
平気なふりはチームや現場に安心感をもたらす。
宮城リョータの心の描写がなければ、マネージャーの彩子さんと同じく、彼が緊張してるなんてわからなかった。
試合の終盤でリーダーシップを発揮するようになった所もファンになったきっかけだ。
1年生時代は「キャラじゃねえ」と声を出すことすら恥ずかしがっていた。
しかし、赤城キャプテンや山王との対戦で自分達の足りないものを見つめ返すことで、2年生ながら、チームに集合をかけて喝を入れる場面がある。
私もこれまでキャプテンやその役割を避けてきたタチだ。
しかし、近頃は逆に主将タイプに憧れる自分がいる。
平気なふりをして、周囲に安心感や影響を与えられるような人になりたいなと、2回同じ映画を見て思うようになった。
映画館では大泣きしたけど。
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