42.195。
これはフルマラソンの走行距離だ。
勿論単位はkm。
とてつもなく大きい。
だからあまり想像できない。
私はこのフルマラソンに挑戦します。
3月26日(日)の佐倉マラソンだ。
フルマラソン初挑戦を決意した要因はたくさんある。
その中で何か1つをあげるとすれば「仲間の存在」だ。
私の近くにいた人の影響を受けて挑戦を決めた。
決して私一人では考えなかったことだ。
確かに興味はあった
私は大学生までずっとサッカーをやっていた。
小さい頃から運動が好きで、体育のマラソンも他の文化系の生徒が思うほど嫌いではなかった。
運動ができる方だったし、なにより身体を動かすことが好きだった。
しかし、お金を払ってまでマラソン大会に出ようなんてことは考えたことはなかった。
それは単純にしんどいからである。
運動はジムでの筋トレや水泳でこと足りていたし、どうせしんどくなるならスポーツがしたい。
体育のマラソンが嫌いでないと言っても距離はしれていたし、座学を受けるよりは身体を動かしたい。
その程度だった。
42.195kmを走ることができれば達成感はとてつもなくあるだろうな、と想像したことはある。
しかし、お金を払って、しんどい練習をしてまで、手に入れたいものかと考える。
すると私の天秤は「参加しない」の方に傾いていた。
新しいタイプの仲間
私の天秤に変化が生まれたのは間違いなく、新しく出会った会社の同期の存在だ。
大学時代、トライアスロンを行っていた体育会の同期である。
初めて出会う人間だった。
私の大学にはそもそのトライアスロンのサークル・部活がない。
だから競技を行っている人を見かけたことはなかった。
だからどこか遠い世界の話だと思っていた。
しかし、社会人になって急にトライアスロンが身近な存在になった。
すると不思議なもので、僕にもトライアスロンができるのではないか、なんて思えてくる。
4月に出会い、6月くらいには
「私も挑戦してみよう」とひとまず水泳を始めてみていた。
ハーフマラソンの誘い
水泳に取り組んでみるととても難しいことがわかった。
トライアスロンではどうやら1kmほど泳がなければならないらしい。
私は100mもクロールで泳げばすぐに足を着きたくなって、肩で呼吸をする。
そのレベルだった。
とてもトライアスロンを完走できるレベルではない。
クロールの難しさに頭を悩ませている時に、ふと同期からLINEがきた。
「会社の先輩とハーフマラソン出るけどどう?」
私はすぐに参加すると返事した。
トライアスロンに比べたらハーフマラソンなんて楽勝なんではないか?!と思ったからだ。
それに会社の方々と出会える貴重な機会だとも思った。
とてもわくわくしたのを覚えている。
走ることについて
ハーフマラソンへ出場を決意したのは11月頭である。
3月頭の大会だ。
泳ぐことはできなくても走ることならできる。
謎の自信が芽生えていた。
しかし21lmだ。
こんな長い距離を走ったことはない。
練習が必要だ。
ひとまずお気に入りのall birdの靴を履いて試しに20分ほど走ってみた。
すると大発見だ。
「走ること」がかなり楽しい。
私の走ることについてこれまで「運動量を増やすに必要なトレーニング」という印象が拭えなかった。
サッカーで活躍するためには体力を増やさなければならない。
だからきついけれど走りまくる。
目的を達成するために必要なきつい手段でしかなかった。
しかし、久しぶりに自分のペースで走ると、走ることそのものが楽しいのだ。
自分を元気にするためにマンガを読む、サウナに行く、友達と会う。
同じような感覚で「走る」ことができた。
もちろん体力は少しきついけれど、心は元気になった。
ハーフマラソンに出るなら…
走ることを1,2、3回と続けてふと思った。
「どうせ走るならフルマラソンにも出てみようかな…。」
自分でも驚きだ。
トライアスロン経験のある同期と出会ったことで、少しずつ自分の感覚に変化が生まれた。
私の天秤が動き出す。
スマホで調べるとフルマラソンは3ヶ月あればなんとか完走はできそうだ。
関東で開催されている大会はどうやらある。
会社の先輩方も同期も出場はしない。
でも私の中の好奇心が止まらない。
走って得られるものは、自分の中での達成感だけだと思う。
それだけでも充分に価値はあるんじゃないかと思う。
完全に天秤の左右が逆転した。
ひとまず完走を目指して私は走りたいと思う。
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