社会人1年目の仕事はパス回し

エッセイ

伝えたいこと=仕事を自分一人で抱え込まないで誰かに伝えること

キーワード:仕事 1年目の役割 パス回し 

社会人1年目で新しい部署に配属されて早3ヶ月。わからないことが迫ってくる毎日だ。

少しずつ慣れ、サッカーのW杯の日本戦を全試合応援していたために生活リズムが少し崩れていた。

眠い目をグッとこらえながら仕事をしている最中にふと私は思った。

「俺の今の仕事の役割はボランチのようにパスを回すことなんじゃないか?」

社会人1年目は何も知識がない

去年まで大学生だった。

入社した会社ではいわゆるポテンシャル採用。

一応関連のある学部ということで内定をいただいたけれど、これまでの知識が全然役に立たない。

○○会社××部のきずかぜです!

なんて初めましての方には挨拶するけれど、嘘の自己紹介をしているみたいだ。

社会人なったけどまだ職業体験をしているような感覚もある。

胸を張って名乗ることはできないけれど、会社の役にたつために、会社の人っぽくを演じる必要がある。

自信がつくときなんてくるのだろうか。

嘘でも演じていたら本当にそれっぽくなるんだろうか。

OJT

実際に仕事を行い、その最中でわからないことがあれば先輩たちに聞いて対処する。

OJT(on job training)というやつだろう。

とにかく実践を積んで、経験して、できるようになる。

事前にもう少し教育して欲しいなとも思うが、確かに手っ取り早い気はする。

実際に使うものでないと、身につけるようという気力は失せるし、本当に身につかない。

学生の時は毎日勉強ばかりで、実践なんてほとんどなかったから新鮮だ。

相手に対して失礼のないようにしなきゃ、責任を果たさなきゃというプレッシャーはあるけれど、誰かの役に立っているという感覚があって面白い。

社会人1年目として意識していること

配属されて引き継ぎ作業を行い、3ヶ月たった。

だから黙っていると先輩達の知らないような案件が私のメールボックスには溜っている。

メールから届く仕事を私はなるべく一人で抱え込まず、報告・連絡・相談をするようにしている。

単純にどう対処していいかわからないことが多いし、一人では何か不備がありそうで怖いからだ。

ボール(仕事)が回ってきたら、一人でキープ(保持)するのではなく、すぐにパス(報告・連絡・相談)して展開していくのだ。

すると試合(会社?)の流れが良くなりゴール/勝利(売上・人間関係?)の予感がしてくるのだ。

パス回しのコツ

闇雲にパスを出してはいけない。意識すべきポイントが3つある。


素早く判断する

まずは判断スピードだ。

サッカーでボールを持って、もたもたしていると相手DFにボールを奪われピンチを招いてしまう。

決断力が鍵になる。

仕事を引き受けて、自分一人で抱え込んでしまうと、先輩方にも対処出来ない状況になる恐れがある。素早く判断して、すぐに先輩へ相談した方が良い。

事前に首を振る

仕事を引き受ける前やパス出す前に何を確認したいのか、準備をするということだ。

適当にパスを出すだけだと先輩方も困ってしまう。

みなさんそれぞれの仕事があって決して暇ではないのだ。

どこが不明なのか、聞きたいことは何なのか、しっかりと明らかにして話かけたい。

前準備がないと良いプレーは決してできない。

パスの受け手を考える

いつ、どこで、誰に仕事の相談をするかということだ。

先輩方は自分より仕事に詳しい。だけど得意不得意があるのだ。

話しかける場所やタイミング、状況も考える必要がある。

足の速い選手にはスピードを活かせるように裏のスペースへ出す。

技術力のある選手にはテクニックを活かせるように足下へ出す。

「この分野ならこの先輩に聞いた方が詳しいな。」

「今は忙しそうにしてるから、タイミングをずらすか、違う人に聞いた方が良いな。」

選手が輝くプレーの種類が異なるように、サラリーマンが輝く分野がそれぞれ異なる。

華麗なパスワークを見せるためには受け手のことを考えないといけない。

パス回しがしやすい環境

報告・連絡・相談がしやすい今の職場はとてもありがたい。

小さな部署なので10歩も歩けば、全員の所へたどり着ける。

何気なく私の近くを通りかかった先輩に何気なく話しかけることができる。

だからコロナのために外出不可になり、在宅ワークを社会人1年目から強いられていた先輩のことを思うとぞっとする。

わからないことをどのようにして聞いていたのだろうか。

パス回ししやすい環境を整備することが大切になる。

試合開始前の芝に水をまくように。



サッカーではパス回しが決して試合勝利のために必須条件ではない。

けれど社会人1年目の私に今できることは報告・連絡・相談だと思う。

会社の勝利に貢献できるようになりたい。

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