技術職のサラリーマンが簿記2級を目指した理由と合格して手に入れたもの

エッセイ


この間日商簿記2級試験に合格した。

7ヶ月もかかったし、3回目のネット試験で合格した。

決して効率の良い方ではなかったし、かなり苦労した。

けれど実際に結果が出ると、これまでの嫌なこともまあいっかと思える。凄い力だ。

今回は技術職であるサラリーマンの私が簿記2級を目指した理由とそこで得たものを紹介したい。

簿記とは

まず簿記とはこんなものだ。

簿記は、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能です。

簿記とは | 商工会議所の検定試験 (kentei.ne.jp)

簡単に言うと会社のお金の出入りを記録するための方法、である。

基本的には経理部や財務部の人が扱うものだろう。

でもお金を扱うから営業職や技術職、、、なんなら世の中全員に必要なものではないかと思えてくるのではなかろうか。

私が簿記2級の合格を目指した理由

私が簿記2級の合格を目指した理由は3つある。


3級を取得していたから

簿記3級合格については別の記事を参考にしていただきたい。

簿記3級に合格した私は、簿記のことがそこそこ好きになった。

初めはそこまでだったけれど、時間を費やし、毎日顔を合わせてくると自然と愛着が湧いてくる。

そんな感じだ。

社会人になり活躍できるが不安だったから

私は理系の技術職として採用していただいたが、活躍できる自信がなかった。

なぜなら理系大学生として勉強した内容が好きではなかったからだ。

皆が皆楽しんで勉強しているわけではないと思う。

しかし、私の友達の何人かは本当に楽しそうに学部の勉強や研究室での論文作成に取り組んでいるように見えた。
好きで取り組む彼らに、いやいや取り組んでいる私は上回ることができるのだろうか。
そんな不安が日々押し寄せていた。

それならば少し珍しい存在になろうと私は決めた。
そこで辿り着いたのが簿記2級の取得である。


「技術職×簿記2級」

私の大学の学部の友達には少なくとも簿記の資格を有している人はいなかった。
そして文系の友達を含めても2級の取得者はかなり少なかった。
だから理系且つ簿記2級の組み合わせなら会社で重宝されるのではないか!なんて考えていた。
正解かはわからない。
だからこそ何かしら行動をしていたかった。
そして自分が少しでも興味を持ったものをかけ算していこうと思った。
そして会社の人に個性やキャラを認識して貰えたらなと考えた。

勉強する習慣をつけたかったから

社会人生活のスタートダッシュは絶対に大事だと思っていた。

なぜなら最初に身につけた習慣がベースとなって、今後の生活が大きく変わるだろうなと予想したからだ。

習慣としての勉強は必要不可欠だと思った。

自分を変えるには目標に向けて行動・勉強するしかないと考える。

だけれど、かなり恐ろしいデータの存在を知っていた。

社会人の平均勉強時間:6分

統計局ホームページ/平成28年社会生活基本調査の結果 (stat.go.jp)

社会人はちっとも勉強しないのである。
単純な仕事の忙しさ、経済的にも一人立ちしなければいけない難しさ等、理由はわからない。
実際は仕事を終えるとのんびりと過ごす人が多く、自分もそうなる可能性が非常に高いんだと思い知らされた。

勉強する社会人になるためには何が必要か考えた時に思いついたのが目標だ。

目標があると自堕落な自分を多少は律することができる。

学生生活での試験や部活動が教えてくれたものだ。

簿記2級の合格は、勉強を続ける社会人になるためのペースメーカーとして最適のように思えた。

この3つの理由からそれほど迷わずに受験を決めた。

3回目の試験で合格して手に入れたもの

私は勉強を開始して7ヶ月後に簿記二級に合格した。

調べて見るとかなり時間がかかっていることがわかった。

残念だけれど仕方がない。

しかし私は「時間をかける」というドーピングを使うことで資格を手に入れた。

結果がついてくると凄く嬉しい。

簿記2級の勉強を始めてから合格の前後で手に入れたものをまとめていきたい。

簿記2級の資格

言わずもがなである。

どれほど役にたつのかわからないけれど、お金の取引にも強い人物ですよ、という証明になると信じている。

技術職の今の仕事を最悪やめることになっても、簿記2級でなんとか仕事探しできないかなっていう考えの甘い考えもある。

努力屋さんというイメージ

友達や会社の先輩方に合格した旨を報告すると凄く褒めて貰えた。

簿記2級がそこそこの難易度があると広く認識されていること。

理系・技術職なのに簿記2級に合格したこと。社会人1年目から資格を手に入れたこと。

理由ははっきりとしないし、複合的なものだと思う。

けれど、皆決まって褒めてくれる。

コツコツと取り組むことは自分の得意なことだと思うし、それが結果として表れたことが嬉しい。

良いイメージがついてくると、初めて出会う会社の人とも接しやすくなるのかなと想像している。

勉強の習慣

自分の狙い通りだった。

朝はガストに自転車で出掛けて3時間ほど勉強するようになった。

仕事帰りだとエネルギーを使い果たして、机に向かい気力が無くなってしまうが、朝は本当に集中しやすい。

休みの日は、朝勉強に取り組まないとそわそわするようになったし、今後も継続できそうだ。

時間

これが私にとって一番の発見だった。

どれだけ簿記に時間を奪われていたのだろうかと合格した翌日に気付かされた。

何かを手に入れるということは何かを差し出さなければならない。

簿記2級を手に入れるために時間を差し出し、他のことに目を向けることが私はあまり出来なかった。

他のことに取り組む単純な時間と精神的な余裕が生まれない。

だから何かを手に入れようと思うと覚悟が必要だ。

なぜ目指すのかという理由がないと途中で心が折れて挫折してしまう。

欲しいものが大きければ大きい程手に入れるのは難しい。

まとめ

手に入れたものはかなりある。学んだこともある。

しかし、実際の簿記についてはどうだろうか。

せっかく勉強をしていたのに、これまで会社の財務諸表や損益計算書を見てもいまいちピンとこない。

これではただの資格コレクター。宝の持ち腐れ。

まだまだ学ばなければいけない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました